持っている靴を履きやすくリメイク
自分の靴を6足つくった生徒さん。
まだまだ次に作りたい靴のイメージがあるけど・・・・・
「そろそろ私の靴つくってくれてもいいんじゃない?」とお仕事が忙しい娘さんからのご提案。
一日中長時間立ったり座ったりのお仕事で、足が疲れやすい娘さんの靴をつくることになりました。
足のサイズ
右 足長 23.5cm 足囲 23.8cm
左 足長 23.5cm 足囲 23.9cm
店頭で靴を選ぶ時のサイズ目安のJIS規格では、2Eの幅という該当になりますが、なかなか合う靴がなく、いつも選んでいたサイズは24~24.5cmのサイズを選んでいたそう。
「私の足って23.5cmだったの!?」とご自分の足の長さを知ってびっくり。
娘さんの足のフットプリントをとってみると、靴の中で足が前にすべりやすく、足の指の付け根あたりに負担がかかっているようで、プリントの色も濃く写っています。
足を休める靴を作ろう!としっかり足を支える紐のタイプの靴をつくることになりました。
こちらは作り途中の娘さんの靴です。
さて、
母様が靴をつくっている間、お仕事履きをどうしよう・・・・
ということで、今 お仕事で履いているパンプスをもう少し履きやすくして、
足を支えて負担を減らそう!ということになりました。
(base worksでは足を守る靴をお勧めしており、ヒールの高いパンプスをつくることはオススメしておりません・・・・😄 )
こちらが今お履きのパンプス。
まずは、インソールの調整です。
靴の中で足が安定しやすい、ドイツ製の中敷専用のスエードに貼り替えます。
足が靴の中で横ぶれや前滑りを止めて、グリップさせる役割があります。
次は、足裏のアーチに合わせてパットで調整します。
歩いていてぶれやすい足の動きを足裏のパットで支え、足元を安定させていきます。
次はストラップの追加です。
立ち仕事でどうしてもパンプスを履かなくてはいけない方は、ぜひ、足首に近い位置で止めるストラップのデザインを選ぶようにしていただけるとプレーンパンプスよりは安定します。
どこを支えたら履き心地が安定するか、足と靴の3部位支持のデザインですね。
仮の革でフィッティングしてどの位置にストラップがあると一番安定するかを確かめます。
ストラップの革をパンプスの革に色を合わせ、ギボシと角カンの金具でストラップを止めて完成です。
靴は幅が入ればいいや、で選んでいた娘さん、
パンプスを履きやすくリメイクしてから、同じ靴なのに、ほんの少しの調整でこんなにも疲れ方が違うのかと実感していただいたようです。
最初はパンプスは2時間しか履けずに困っていたのが、今では出張に履いて歩き回れるようになった、とご報告していただきました。
早く、(母様にご協力いただき)足に合わせてつくった紐の靴を履いてもらい、
パンプスを履く日、紐の靴で足を支えて休める日、とTPOや体調、歩く距離などに応じて靴を履き分けていただけたら嬉しいなあと思います。
by base works Asako Katsumi