素材について
material
■ baseworksで使用している革
靴教室で使用している革はイタリア、フィレンツェのタンナー、バダラッシー・カルロ社です。
多くの革は効率優先の合成油・魚油を使い、機械を頼ってなめされたものがほとんですが、
バダラッシー社はイタリア古来の伝統的な革なめし技法で、化学薬品でなく植物性タンニンを使い
時間をかけてなめされた革に、純度の高い100%ピュアオイル「牛脚油」で
時間をかけながらゆっくりと加油していきます。
油が浸透しにくいのでとても時間と手間がかかる作業ですが、その代わりにオイルが抜けにくく、
使い込んだ時の色艶の上がり方がきれいで、美しくエイジングするのが特徴です。
■ 特徴
革小物やカバン、靴につかう革は、初めはマットな風合いなので光沢はそれほどありませんが、使う程に色が深くなっていき、どんどん艶がでて、変化が楽しめます。
しっとりとした柔らかな質感も大きな魅力です。
オイルが十二分に加えてあるため、油分の追加は不要です。
‘ミネルバボックス’は、リスシオに不均一な揉み加工を施し自然な風合いと柔らかさを加えた
革本来の表情である傷やシワや「シボ」(凹凸)を残した自然さが特徴です。
‘ミネルバリスシオ’は揉み加工せず、シボがなく張りと厚みが特徴です。
お手入れ方法
how to care
■ 革靴、革小物のお手入れ
革靴は、月に数回汚れをブラシで落とし、デリケートクリームをブラシに取り、目立たないところからすり込みます。乾いたら仕上げブラシで仕上げてください。
base worksで使用している革は、初めからオイル分を多く含んでおりますので、頻繁ににクリームを塗る必要はありません。
汚れや大量の汗も、きつく絞った布で汚れを拭き取った後、柔らかい布で乾拭きをすれば十分です。
革の通気性を損ねない防水スプレーをしていただくと、雨だけではなくホコリなどの汚れもつきにくくなります。
革小物を普段お使いいただく際は、手の平からでる油分で充分に補えます。
■ 長く使い続けるには
靴は1足を毎日履くと傷みやすいので、2〜3足を履き回すと長持ちします。
靴を休ませる時は、直射日光直射日光の当たらない、風通しの良い場所で保管してください。
また、季節の靴など長期間保管する場合も、数ヶ月に一度は風通しの良い場所で陰干しをしてください。
■ 濡れてしまったときの対処法
比較的水に強い革ではありますが、多量の水分を嫌います。
多量の水はカビの原因となり、放置するとカビが革繊維の内側に根を張り、
完全に取り除くことが難しくなります。
もし多量の水分に濡れてしまった場合はすぐ乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。
(ドライヤーやストーブ、日光に当てるなどの急速乾燥は革の風合いを損ねる原因になります。)
また、シボの内側に入り込んでしまった汚れは、
水気をよく飛ばした後ブラッシングにより掻き出してください。
■ 色移りについて
ミネルバボックス及びミネルバリスシオは染料によって染色を施した革の為、衣類と強い摩擦が生じると色移りの可能性があります。 また汗や雨などで衣類やバッグが湿っている状態だと比較的弱い摩擦でも色移りする場合があります。白色など色味の薄い色の靴下やお洋服に合わせる場合はご注意ください。