KOHORO淀屋橋で革小物のワークショップの様子
今回ワークショップにお邪魔したのは、KOHORO淀屋橋店さん。
KOHOROさんは、器と暮らしのもののお店です。
日本の各地の手仕事、伝統工芸を中心に、永く使うほどに味わい深くなるものを取り扱っていおり、二子玉川、淀屋橋にお店があります。
淀屋橋のお店は大阪の今橋通にあります。
今橋通は江戸時代には両替屋が軒を連ね、一大金融センターを形成していたそうです。
KOHOROさんの建物もとても威厳があるなーと思っていたら、なるほど、昔は銀行として使われていたそうです。
現在はオフィス街の街並みも、古い建物と新しい建物が混在し、居心地の良い場所です。
店内にはコーヒーカウンターがあり、美味しいコーヒーやサンドイッチなどの軽食、
スコーンやケーキなどのスイーツも召し上がれます。
現代作家から民藝まで美しく永く使える器や道具たちが並びます。
base worksもカバンやサイフ、カードケースなど、革や糸を選んで頂き、オーダーを承っております。
さて、いよいよワークショップの始まりです。
さっそく、ブックカバーやキーストラップを作り始めましょう。
ブックカバーの革を裁断します。
大きな革からパーツを切り出してゆきます。
ワークショップで使用する革はイタリア、フィレンツェのタンナー、バダラッシー・カルロ社の革です。
流通する多くの革は効率優先の合成油・魚油を使い、機械を頼ってなめされたものがほとんですが、バダラッシー社はイタリア古来の伝統的な革なめし技法で、化学薬品でなく植物性タンニン(ベジタブルタンニン)を使い時間をかけてなめされた革に、純度の高い100%ピュアオイル「牛脚油」で時間をかけながらゆっくりと加油していきます。
使い込んだ時の色艶の上がり方がきれいで、美しくエイジングされてゆくのが楽しみです。
好きな色の糸を選んで、縫って行きます。
オルテンシア(青)とプルーニャ(紫)の綺麗な色のブックカバーができました!
こちらはイヤホンなどをまとめるコードクリップ。
革に穴を開けて金具を取り付けます。
たくさんできましたね。
カバンの中でこんがらがってしまうコード類。
パチンと止めるとスッキリ収納できます。
こちらもブックカバー。
様々な厚みの文庫本サイズに対応しています。
キーストラップの裁断面をCMCで磨きます。
こちらも完成 。
爽やかなビアンコ(白)です。
店内も賑わっております。
コードクリップ3色セット。
こちらは少し大きめのサイズ。
ハードカバー用に合わせて作ります。
パパベロ(赤)に内側がビアンコ(白)、ステッチは黄色の迫力のあるブックカバー。
本を読むのが楽しくなりそう♪とおっしゃってました。
オルテンシア(青)のキーストラップ。
こちらはブックカバー。
糸を通してゆきます。
こちらはナッパネピアという革。
ネピアはイタリア語で「霧」を意味し、その名の通り革の表面には白い霧状の加工がされています。
使い込んでゆくと霧のような加工はだんだんと薄くなり、革本来の味が出てきます。
キーストラップとコードクリップ、お揃いの色、モストで作りました。
お次は革のスリッパです。
まずは足の版画、フットプリントをおとりし、足のサイズも採寸します。
スリッパは5ミリ刻みで足に合わせます。
一日の中で長く履いている履物が身体に影響してくるので、特にお家で過ごすことが多い方は、足に合ったスリッパを履くと、疲れにくくなると思います。
スリッパの革を選びます。
右足はネイビー、左足はグリージオ(緑)と、左右の色を変えて作ります♪
自分で作ると、色も好きなように組み合わせができて楽しいですね。
アッパーに穴を開けてゆきます。
インソールも、足の土踏まずに合わせてパットで支えを作ってゆきます。
糸の色選び。
お同じ革の色でも、合わせるステッチの色でガラリと雰囲気が変わります。
周りをくるりと一周、縫い合わせてゆきます。
履く靴下の厚みなども考慮して、足に合わせて最終チェック。
足型にぴったりの、
スリッパが完成しました。
ランチにはほっと一息、卵サンドとカフェオレをいただきました。
卵も新鮮ふわふわでとっても美味しかったです。
ご馳走さまでした!
さてワークショップも2日目にさしかかりました。
柔らかく差し込む朝日が気持ちよく、淹れたてコーヒーのなんとも言えない香りに包まれながらのスタートです。
本日は手帳カバーから始まります。
手帳など、包みたい本体をお持ちいただければ、その場で型紙をお作りします。
外はオルテンシア(青)、中はナッパネピアのカスターニョ。
綺麗な色の組み合わせですね。
ライトブラウンの糸を通してゆきます。
ペン差しもつけて完成です。
ペンで手帳が開かないようにロックできます。
ペン差しの部分のステッチ、黄色が効いていますね。
お買い物の途中でご参加いただきました。
コードクリップの金具を打ちます。
キーケース、コードクリップ、キーストラップが完成です。
みなさん、とっても集中してますね!
お次はペンケース。
お買い物途中に急遽ご参加いただきました。
なかなか気に入ったモノに出会えずに半年間探していたそうです。
お気に入りのペンケースを自分でつくる。
とても愛着が湧きそうですね!
コードクリップと、オルテンシア(青)のキーケース。
コードクリップはお友達へのプレゼントだそうです。
コードクリップは、KOHOROさんがプレゼント用に可愛らしくラッピングしてくれました。
とっても素敵ですね!
お次はスリッパを作ります。
まずは足のフットプリントと採寸です。
前足部の横のアーチが低下気味で、負担が出ているいようです。
スリッパの革は、ご自宅の、植物いっぱいの白い壁のお部屋に映える色で選びました。
プルーニャ(紫)にラベンダー色のステッチのスリッパができました。
お部屋で過ごすのが楽しみですね♪
ご自分用とプレゼント用にたくさん作っていただきました。
こちらもコードクリップ。
電気コードをまとめたり、わかりやすく社員証につけたり、人によって使い方は様々です。
素敵なグレーのワンピースに映えるパパベロ(赤)のスリッパの完成です。
今回ワークショップで作ったモノも、お使いになる中で、金具が経年変化で留まりが悪くなったり、ステッチがほどけてしまった、スリッパのソールを張り替えたい、などメンテナンスも承りますので、お気軽にご相談ください。
2日間のワークショップにご参加いただいた皆さま、
心地よい空間と素晴らしいおもてなしをしていただいたKOHORO淀屋橋の皆さま、
どうもありがとうございました!
こちらは最後にKOHOROさんにいただいたサンキュウビスケットです♪
BY base works Asako Katsumi